簡単な眼のお話       

1 眼の構造
2 1.0の視力って? 
3 両眼視って?

眼の構造

 下の図を見ていただきながら、読んでもらえると解りやすいと思います。 その直径はわずかに24mm程度で、ほぼ球形をした器官です。外からの光を取り入れる角膜と白目の部分、強膜でくるまれた器官です。強膜の厚みは約1mm程ですから、軟式のテニスボールを小さくしたようなものです。その内側に血管層である脈絡膜(遮光の役目をもってます)があり、さらに内側に、カメラで言うところのフィルムの役目をもつ網膜があります。この網膜、大変薄く後極部で0.5mm、もっとも薄いところでは0.1mm(最前部、強膜と角膜がかわるあたりです)しかなく、通常、網膜剥離はここで良く起きるそうです。
 今度は前から見てみると、角膜の次に虹彩があり、目に入ってくる光の量をコントロールしています。その後には周辺を毛様体からでているチン帯に支えられた水晶体、いわゆるレンズがあります。この水晶体と角膜の間には眼房水と言われる水が、水晶体と網膜の間には硝子体というゼリー状の透明な液体が詰まっていて、眼球の形状の維持をしています。

     

1.0の視力ってな〜に?    

   「1.0見える」とか、「1.5見える」なんてよく言いますね。いったい、この1.0っていうのは、どういう状態なんでしょう?
 直径7.5mmの円(線の太さ1・5mm)に1.5mmの切れ目をつけて、それが5mの距離から判って、なおかつそれ以上の距離からは判断できない状態をいいます。もし、これが2.5mからでないと見えない場合、その視力は0.5となり、逆に10mから見れる場合の視力は2.0となります。同じように距離を5mで、視力表のサイズを換えたものが皆さんのよく知ってる視力検査表です。   だから1.0の視力表は、0.5の半分のサイズでし、0.2の視力表は0.1の半分となっています。0.2と0.1は実はずいぶん違う視力なんです。
 近視の進行防止としては、環境の改善が最も有効です。一番わかりやすい例として、潜水艦の乗務員には近視の人が多いことなどがあげれます。(目の前、壁だもんね)
 ちなみに日本人の平均的な視力は1.2(矯正視力含む)といわれています。

<もっと詳しく>
 通常、視力表示には2種類あり、分数視力と小数視力です。我が国では後者、小数視力を使用しています。 この小数視力は、測定距離を一定に保ち、読み取れる最小の視角から計算したものです。
 5Mでの「1.0」の視表サイズは先に書いた通りです。直径7.5mm、切れ目が1.5mmです。(切れ目と線の太さは、直径の1/5と決まっています)この切れ目のサイズが、最小視角1分に相当します。以下の式によります。

V.A.(視力)=1/θ(視角)

 つまり視角2分が見極めれる最小の視角であれば、「V.A.=1/2」となり、視力は0.5です。 逆に視力表サイズは「視表サイズ=(1/V.A.)×1.0の時のサイズ」となります。

 例:0.2の視表サイズは 

(1/0.2)×7.5=37.5 (1/0.2)×1.5=7.5 

で直径が37.5mm、切れ目が7.5mmとなります。もし3M用ならば、3/5倍すれば良いです。ただし、高齢者の場合、近距離になればなるほど、ピント調整をする能力が無くなっているので、視力表としては正確度は無くなります。つまり、5M視力表なら「1.0」見えるが、3M視力表では「1.0」の視表が読めないということもありえるのです。

両眼視って何?

 簡単に言えば、両方の眼が協力しあって1つのものを見るってこと。でもこれってとっても高度なことだし、大切なことです。

 一般的に強い動物にしかない機能で、両方の眼が正面に平行に位置しているはずです。(つまり馬や魚などは、側面に眼が付いていて視野を広くして身を守っています) 眼が正面に平行に位置し、両眼視があることによって獲物までの距離や方向を正確に知ることができます。

 我々の生活に置き換えれば、運転での距離感、ゴルフボールの行方、スポーツでの距離感、数えればキリがない。しかも一度失う(斜視)と、回復するためには、多くのトレーニングが必要です。(日本では、そのトレーニングはあまりされていません)