視力の出にくい人だけでなく、老眼の人も良く使うルーペ。でも以外と正しい使い方を知っていない人が多いようです。
ここでは、正しいルーペの使い方を、レンズ倍率とからめ紹介します。
表示倍率
ルーペを使う場合、最も大切なのが最低の拡大で見ることです。
えっ?なんで?
と思いますよね。でも、倍率が高くなり見たいものが大きくなればなる程、一度に見えている範囲(視野)は狭くなります。ですから、どこを見ていたのかわからなくなってしまうのです。
ですから可読できる範囲で、可能なかぎり倍率の低いルーペが望ましいのです。では、自分がどの程度の倍率が必要かをまず考えてみましょう。
これを必要倍率といいます。
例えば、自分が読める一番小さい文字サイズの半分の大きさの文字が見たければ、ルーペの必要な倍率は2倍となります。3倍や4倍は必要ないのです。
ここで問題なのが、ルーペの倍率表示には2通りの表示があるということです。
レンズのパワー(Diopter:通常Dと表示)/4 というのと、
{レンズのパワー(Diopter:通常Dと表示)/4}+1 というのがあり、購入するときはどちらの計算方法なのかわかりません。まずは購入にあたって目安にするには、倍率を見るよりも、記載されているパワー(D)を見たほうが、いいのではないでしょうか?
見方と倍率
さて先の倍率計算方法は、使用方法がまったく違う場合の倍率なのです。それがわかっていないと2倍と記載してあるルーペが自宅にあって、3倍と記載してあるルーペを新たに購入したのに、ぜんぜん見え方が変わらないなんて事が起きてしまいます。
レンズのパワー(Diopter:通常Dと表示)/4 の計算方法は、見たい物をそのルーペの焦点距離に置いた場合と何もなしで25センチに置いたものとを比較した時の倍率です。
この方法では遠くが良く見える状態にさえなっていれば、老眼鏡を同時使用しなくてもO.K.です。
焦点距離は簡単な割り算です。
100/D=焦点距離(B)(Dはルーペに記載されているレンズパワーです)では、{レンズのパワー(Diopter:通常Dと表示)/4}+1 の方法は、どうでしょう。比較する見方は同じです。25センチの距離で、見たときとの物のサイズと比べます。
この方法では、ルーペを眼にくっつけて、眼から25センチのところにできる虚像を見た時との比較倍率です。
ただし問題があり、この方法では実際に行ったときの眼と読み物との距離が、ルーペの焦点距離と同じ場合(この距離に維持するのは高齢者では大変です)は良いのですが、多くの場合、ルーペの焦点の位置よりもやや内側(レンズに近い)で見る事になり、こうなるとその読み物と眼との距離に見合ったピント調節が必要になる。
これは、距離の逆数で表されますので、Da=1/距離(m)となります。
もし、4Dのルーペを眼にくっつけて、距離10センチで物を見た場合、上記計算によりDa=10ですから、10Dのピント合わせがいることになりますが、既に4Dのルーペを眼にくっつけていますので、10Dとの差である6D分だけ自分の眼の力がいります。ただ、必要な6Dを皆が持っているかというと、そうでなく、40才以上にはこの能力はないので、適当な近く用のメガネを併用しなくてはいけません。うまくルーペを使うには、視物とルーペの距離を焦点距離に一定にし、目をルーペにくっつけて見ることが確実なポイントです。