メガネとコンタクトレンズ

 視力が良くない場合、このどちらかで補正するのが一般的でしょう。ここではそれぞれについて、その選び方や使用上の注意点を書いていきます。

メガネとコンタクトレンズの違い

メガネの選び方

メガネレンズについて

コンタクトレンズの種類と特徴

メガネとコンタクトレンズの違い

 最も違うのが、メガネは鼻の上に乗っている事、つまり眼から離れた位置に来ること。これに対しコンタクトは眼の上、角膜上に涙を介して浮かんでいることです。「な〜んだ、そんなこと」って思うでしょ?でもこれが多くの違いを生む根源なんです。

 コンタクトは眼の上にあるのですから、基本的に裸眼に極めて広い視界が得られます。また、角膜上に涙液を介して浮かんでいるのですから重いなんて事もない。メガネと違って常に一番視界のいいレンズのセンターで見ることが出来るので、見えている世界が歪まないし、小さく又は大きくなってしまうような見え方のサイズの違いはおきにくい。見えているサイズが変わらないから、距離感も変わらない。こうして書いてみると、良いとこばっかりに聞こえますね。でも、そうでもないのです。

 確かに良い点もありますが、そうでない点もあります。

 何と言っても、あまり簡単に付け外しは出来ない。眼にゴミが入ったときなんかは、ハード系では死ぬほど痛い。無論、レンズがズレたときも結構痛い。
 じゃあ、しっかり度が合わせられるのかというと、実は以外とルーズで大ざっぱなもの。多少の乱視が残ろうとも、コンタクトを使用するために乱視が出てしまっても、見えていれば「O・K」なんです。ここでいう見えているというのは、「本人の不満がなかったら、いいんじゃねーの」というレベルです。コンタクトのフィッティングも、以外に大ざっぱなものです。もともと人の眼は微妙に違うものですが、今のコンタクトはほとんど調整はきかないので、2〜3,000種類の中から一番近いものをチョイスするのです。また、ユーザーがレンズの使用方法をしっかり守り、3カ月ごとに定期検診にしっかり訪れる場合は良いのですが、たいていは悪くなってからしか来院しません。しっかりルールを守れる人たちに使って欲しいものです。

メガネの選び方

 最初に知っておくことは、フレームだけでは役には立たないということです。レンズがしっかり加工されて入ってこそメガネとなります。そして、それを装用したときに、ただ見えるだけでなく、視機能を正しく補正してくれてこそ、あなたに合ったメガネです。これを購入するのですから、見た目のスタイルや価格にだまされてはいけません。

 まず、スタイルですが好みもあるでしょう。しかし、以下のポイントをしっかりクリアできるものが良いでしょう。

では次にスタイル別ではどんなことが言えるでしょう?
以前はやたら目立たないメガネが多かったので、2ポイントタイプが多かったのですが、今では掛けて楽しいフレームといった選び方が増えてます。

プラスチックフレーム:今はこれはかなりコンパクトなサイズが多くなってます。最も気をつけるのが、鼻幅です。ここは作り付けになっているのが多く、調整が出来ない。最初から鼻の当たりのいいものを選ぼう。広すぎる場合のみは、鼻に当たる部分を盛り土すれば良いのですが、狭いのは何ともならない。

メタルフレーム:特に硝子レンズを入れる場合は、テンプル(腕)のしっかりしたモデルでないと支えられなくなり良く下がるメガネになる。最近は、プラスチックレンズが主流のために、細く、或は薄くなっている物が多い。

ナイロール:メガネの下半分がフレームがないタイプだが、現在はPL法施行の関係からプラスチックレンズのみの引き受けになっていることが多い。下の部分は実際にはナイロン糸(10号程度の釣り糸)が張ってある。2〜3年に一回は張り直さないと切れることもある。当然切れればレンズは落ちる。昔は、一社の独占製造だったのですが、今は多くのメーカーも作れるようになり、たくさんのバージョンが出てます。2ポイントほどの気遣いが必要ないので、個人的には好きですが。

2ポイントフレーム:いわゆる枠なしです。たくさんのネジが使ってあり、特別なネジではないので、当然緩んでがたつきが出てきます。まめに手入れが必要です。また、レンズに穴を開けてボルトで固定する構造上、ぶつけると実にあっさりとレンズが割れる。その分だけ、気遣いを必要とします。最近では割れにくいレンズとプラスチック素材を使った超軽量で、スポーツに向いたメガネもありますが、それは決して荒く扱っていいとした意味ではありません。

メガネレンズについて

レンズ素材と設計

 先程から書いているように、現在はプラスチックレンズを使うことがとても多くなっています。一部の店舗では、100%だったりすることもあるようです。
 何と言っても、軽く、しかも安全性が高い。以前はガラスよりもずいぶん厚くなったものですが、今ではほとんど変わらない範囲ですし、紫外線カット加工さえすれば、紫外線までかなりカットできます。当然、これではプラスチックが増えます。
 気をつけるのは、擦り傷と熱によるクラックです。特に熱は注意が必要です。60度程度が限界なので、メガネを車の中に置いておくのは感心しません。サウナに持っては入るなんて全然ダメです。
 最近のレンズの主流はレンズ表面カーブを非球面とした設計のレンズ。非球面レンズです。この設計により、湾曲収差がかなり軽減して、周辺での物の歪みが少なくなりました。ですから、特に遠視や乱視の人にはおすすめです。また、この設計によって、レンズの縁厚も薄くなるので近視の人にも朗報です。ただし近視では、周辺での度数が少なくなるので、場合によっては「側方視でぼける」といった訴えがでることがあります。しかし、しっかりとしたフィティングとアイポイントの設計をしたうえで加工してもらえれば、そういったことはあまりおきません。

多焦点レンズについて

 多焦点レンズというのは、一枚のレンズの中において遠くと近くが見えるなど焦点が2つ以上あるレンズをいいます。つまり、遠近両用タイプや近中タイプをいいます。
 特に境目のない遠近両用タイプについては、いろいろな声を聞きます。便利という声もあれば、使いにくい、見にくいといった声もあります。もともとこのレンズは、境目のあるレンズの境目を限りなく多く作るというのが発想の原点のレンズです。これをうまく使うコツは、まず何と言っても良い処方がしてあること。あまり近く(手元)を見ることにこだわらないことです。遠近両用だから、「いつも掛けないといけない」とか、「両方ともはっきり見えるもの」と、固く考えないで、「手元も見える」程度に考えるほうが良いでしょう。そして、読書などを長時間にわたってする場合は、老眼専用に掛け替えるなどのゆとりが必要です。

コンタクトレンズの種類と特徴

ガス透過性ハードコンタクト
今でも極少数だけど、酸素透過性でないハードコンタクト(PMMA)がありますが、ハードといえば大抵はガス透過性ハードコンタクト(RGP-HCL)を指します。連続装用さえしなければ、寿命も長く、2年程度もつでしょう。ただし当初、異物感が強く、慣れないと涙ぼろぼろなのも事実。乱視にはハードという風潮がありますが、実際には角膜乱視が原因の場合には有効ですが、それ以外では有効ではありません。
ソフトコンタクト
ハードコンタクト以外のコンタクトレンズになりますが、素材が柔らかく水を含んでいるのが特徴になります。スポーツ全般にはソフトCLが適してます。しかし寿命は短く、1年弱と思ったほうが懸命です。高含水のレンズでは半年位と考えたほうが無難。

使い捨てコンタクト
 ソフトコンタクトの中の一種類だが、現在ではかなり多くを占めている。つまり、長期にわたって手入れをしながら使うのでなく、定期的に新しいレンズと交換してしまうものをいいます。
 通常、外したらそのまま捨ててしまうレンズを、ディスポーサブルソフトコンタクトと呼んでいますが、定期的に交換するレンズも含めてディスポーサブルソフトコンタクト(Disp-SCL)と呼んでいることが多い。汚れやすい人や、スポーツ選手に多く利用されてます。一般的に、定期交換タイプは3か月ごとの検診なので、視力の変化に対応しやすく、度数の変わりやすい中学生や高校生はこのほうが向きますし、実際にレンズの汚れから起きる疾患も少なく、より安全なコンタクトではないでしょうか。